フレッシュチーズ

フレッシュチーズ(Frischkäse)

ミルクに乳酸菌や酵素を加えて固め、遠心分離器にかけて水分をとると、プリン状のカード(凝乳)ができます。まったく熟成させずに、そのままの状態で裏ごししたのがフレッシュチーズです。できたてのフレッシュチーズは見かけも風味もまるでヨーグルト。口当たりがソフトで、心地よい酸味が味わえます。

実はドイツで最も多く生産されているのが、このフレッシュチーズで、とても人気があります。非常にマイルドで上品なアロマ、それがすべてのフレッシュチーズに共通する特徴です。

クワルク(Quark)

カード(凝乳)のままで熟成させないフレッシュチーズを、ドイツではクワルク(またはクヴァーク)と呼びます。

クリームをどの程度添加するかによって、脂肪含有等級の異なるクワルクを作ることができますが、一般的には「ローファット」(固形分中脂肪量10%以下)か「1/2ファット」(20%)で作られます。ローファットクワルクは約12%のタンパク質を含み、これは生乳のほぼ4倍にあたります。

熟成期間:なし。

特徴:ローファットクワルクは乳白色で、脂肪分が多くなればなるほど、クリーム色が濃くなります。

味/香り:なめらかな口あたりで、乳酸の酸味があります。ヨーグルトのようにそのまま食べたり、ジャムやフルーツソースをかけてパンに塗ったり、サラダと一緒に。。。といろいろな食べ方が楽しめます。

クリームフレッシュチーズ、ダブルクリームフレッシュチーズ(Frischkäse, Doppelrahmfrischkäse)

クワルクに加えるクリームの分量を増やし、より強く遠心分離させると、クワルクはクリームフレッシュチーズ、ダブルクリームフレッシュチーズになります。

脂肪含有等級:「1/4ファット」~「1/2ファット」

特徴: 乳白色で、脂肪分が多くなればなるほど、クリーム色が濃くなります。ハーブや香辛料を添加したものもあります。

味/香り: なめらか口あたりで、乳酸のほのかな酸味があります。クワルクよりも少し硬めですから、パンに塗っても食べられます。チーズケーキの素材にもなります。

粒状のフレッシュチーズ(kerniger Frischkäse, Hüttenkäse)

その名のとおり、粒状の(kernig)フレッシュチーズです。クワルクを再度50℃以上まで加熱して、粉状にした後、固まらないようにウォッシュしたものです。

脂肪含有等級:「1/4ファット」~「1/2ファット」

特徴: 柔らかな粒でできていて、ぼろぼろとした食感が楽しめます。

味/香り:ほどよい酸味があります。高蛋白で低カロリーですから、フルーツと一緒に朝食のメニューにどうぞ。