Kleingebäck ・ 小型パン

1,200にのぼる種類があると言われているKleingebäck / クラインゲベックは小型のパンのことで、その種類の多さから選ぶのに悩むほどいろいろな味わいと形のものがあります。ドイツの小型パンはその皮をカリっとしっかり焼いたものがほとんどで、皮にパンの持つ本来の味が凝縮されていると言っても過言ではありません。まず香ばしいパンの香りに惹かれ、その香りと一緒にパンを一口、口の中で広がる皮とパンのハーモニーは、絶妙な味わいをかもし出します。さらにこの小型パンは目で味わうものとも言われるほど、その形の多様性に特徴があり、中には数百年に渡る伝統を持つものもあります。 小型パンの種類には、丸形や楕円形でパン皮がツルっと滑らかに焼き上げられたBrötchen /ブレートヒェンや、表面に切れ目やへこみをつけることによって、焼き上がり後のカリっとした皮の面積を増やし、より味わいを深くした小型パンも多くあります。さらには食油や砂糖を添加し生地を硬めにこね上げ、三日月パンやロールパン、クロワッサン、あるいは乳製品を加えチーズパン等にしたものもあります。形に特徴のある小型パンには、三日月パンのように生地を巻いて成形し焼き上げるものや、三つ編みパンのように生地を棒状あるいはひも状にして何本かを交互に編んでパンの形に作るものなどがあります。また小型パンにケシの実やクミンシード、あるいは胡麻を上から振って焼いたものや、生地にナッツ類やヒマワリの種、カボチャの種、また玉ネギやレーズン等といったものを混ぜ込んで焼き上げるものも人気があります。

Brötchen / ブレートヒェン

Brot / ブロート(パン)に「小さい」と言う意味の  「・・・chen / ヒェン」が付いたブレートヒェンは、文字通り小さいパンと言う意味で、ちょうど手のひらの上に乗るぐらいの小型パンです。地方(特にバイエルン地方など)によってはこれをSemmel /ゼンメルとも呼んでいます。

このブレートヒェンのバリエーションも豊富で、使われる粉も小麦、ミックス小麦、ミックスライ麦等々あり、形や添加される材料も様々です。ブレートヒェンはそのままガブっと食べる以外は、たいていは横半分切りにしていろいろなものをはさんで食べます。朝食にはたっぷりバターを塗り、ジャムやマーマレードをつけて食べることが多いですし、お弁当用にはハムやチーズ、またはゆで玉子などをはさみます。これにラップをして1つか2つカバンの中へ、そのような光景がドイツの家庭では多く見られます。

その他メニュー
パンの原料となる穀物
Weizenbrot und Weizenmischbrot・小麦パン、ミックス小麦パン
Roggenbrot und Roggenmischbrot ・ライ麦パン、ミックスライ麦パン
Spezialbrot ・ スペシャルブレッド (個性的なパン)
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