「干菓子(東)ドイツ」発売します!

2021年の日独交流160周年の記念にこの「干菓子(東)ドイツ」を考案しました。
旧東ドイツやドイツの首都ベルリンに関連した日本でも知られているモチーフで、干菓子にしやすい形の物を考え、「ブランデンブルク門」「ベルリンの熊」「トラバント」の3つに決まりました。
形だけでなく、味もドイツに関連するものを選んでいます。それぞれの色、香り、味をお楽みいただければと思います。
お買い求めはこちらからどうぞ。初回限定50個での販売となります。

この干菓子を手掛けてくださったのは、伝統的な和菓子の手法を用いながら、様々なモチーフ、コンセプト、デザインを作品に落とし込んだ独自の世界を創り出すwagashi302のお二人。いろいろと試行錯誤を重ね、素敵な干菓子を作っていただきました。
以下、各モチーフの説明です。

●ブランデンブルク門: 首都ベルリンのシンボル的存在。フリードリヒ・ヴィルヘルム2世により建てられ、第二次大戦後の冷戦時代は東ベルリン側にあり、東西ドイツ統一後改修され、ベルリンを代表する観光名所になりました。落雁にかたどられたブランデンブルク門は、左右で風味が異なっています(リンゴ、シナモン)。これは、分かれていた東西ドイツ、東西ベルリンが今は一つになっている、と言う意味が込められています。左右を順番に食べても一緒に食べても楽しめる味です。(落雁:砂糖を主原料とした生地を型で押し固めた和菓子)

●ベルリンの熊: ベルリン市の紋章は黒い熊で、1280年頃からの長い歴史があります。ベルリン市内には様々な熊のオブジェがあります。これは雲平で作られています。白い熊は白芥子、黒い熊は青芥子が混ざっています。お手元に届いたばかりのときは、まだほんのり柔らかく、時間がたつとパリパリと固めになって、食感の変化も楽しめます。(雲平:砂糖と米粉と水だけというシンプルな材料の和菓子、形を自在に変形できるため工芸菓子によく用いられる)

●トラバント:旧東ドイツを代表する「トラビ」の愛称で呼ばれた国民的自動車。西側にもファンを持つカルト的存在。図面から抜け出たような菓子にしました。ドイツではよく知られたクルマバソウのシロップを混ぜた琥珀糖です。光に透かすとシロップの緑が鮮やかに見えます。製法は日本、味はドイツといった感じです。(琥珀糖:砂糖液に海藻が原料の寒天を溶かして煮詰め、時間をかけて乾燥させた和菓子)

アイディア:森本智子、菓子制作:Wagashi302

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